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今月のことば

2020年11月

2027年国民スポーツ大会成功に向けて

鳥居敏文

 全世界に拡大している新型コロナウイルスに感染されてお亡くなりになられた方々に対し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 また、先の九州豪雨の被害に遭われた方々に対して、心よりお見舞いを申し上げると共に、早急な復興を切に願っております。
 本県が開催する国民スポーツ大会は、1979(昭和54)年の第34回大会以来48年ぶりで、本来ならば2026(令和8)年度開催の予定でした。しかし新型コロナウイルス感染拡大のため、本年度の鹿児島県開催が来年度に延期されたため、本県も1年延期される見通しです。今はただ、新型コロナウイルス感染拡大の終息を願うばかりであります。
 このような中、本年6月に宮崎県柔道連盟総会において、戦後6代目の会長に就任致しました。各都道府県の会長の方々、どうぞよろしくお願い致します。
施設について
 国民スポーツ大会の開催を控え、各種目のハード面では、県営の施設としてプールを宮崎市、メイン会場となる陸上競技場を都城市、体育館を延岡市に建設する予定です。他は、現存の施設を修復して使用する方向となっています。
 柔道競技は、前回の第34回大会と同じ延岡市で行うこととなっています。延岡市は、磯貝一十段の出身地であり、また実業団の雄・旭化成柔道部があります。
 来年のオリンピック東京大会には、旭化成柔道部から73kg級の大野将平選手と81kg級の永瀬貴規選手の出場が決定しています。また、井上康生全日本男子監督も幼少年期を延岡市で過ごしています。市民も柔道愛好者が多く、柔道熱が非常に高い土地柄であり市民をあげて応援しています。このような地域性が柔道競技開催を延岡市に決定した理由のようです。
 国民スポーツ大会の新たな施設は、来年度から本格的な工事が始まります。中央競技団体からの施設視察も始められています。新たな施設の特徴としては、南海トラフ地震等の災害時避難所としての機能も備え付けられます。各競技の開催市町村はほぼ決定し、徐々に予算化され各会場の準備が進められる予定です。
強化対策について
 本県としては、2巡目となる国民スポーツ大会も前回大会同様、天皇杯・皇后杯共に1位を取り、総合優勝を目指しています。そのため、強化対策は早い時期から行われています。その一環として始めているのが、ワールドアスリート事業です。これは、県内の小学生4、5、6年生を対象に、身体能力等の高い優れた素質を有する児童を早期に見出すためのもので、2巡目の国民スポーツ大会等での活躍はもとより、将来本県や日本のリーダーとして活躍できる人材の育成を目指し、2015(平成27)年から始めています。毎年数十名が厳しい基準をクリアして対象となり、頑張っているところです。この対象者たちは、中体連や高体連の大会等で好成績を収めるようになってきています。
 高体連への強化策としては、県大会や高校総体の成績を参考に数校を指定して県スポーツ協会が個人・団体共に支援する制度を実施しています。社会人、大学生、女性アスリートについても、多くの強化策事業を行い、国民スポーツ大会に向けた強化を行っています。強化費用についても、過去の実績や入賞の期待かかる種目に応じて交付されています。柔道に関しては、成年男子が旭化成柔道部、県警、大学生等が毎年チームを編成していますが、過去の実績等が考慮され交付されています。女子の部・少年の部は、九州ブロックで敗退し、本大会への出場権が得られず、今後の強化の課題となっています。少年柔道は、県スポーツ協会からアスリート事業の交付金があります。昨年度、愛媛県での全国小学生学年別大会において、本県の5年生2名が入賞しました。この選手たちが高校3年生になった時が本県開催の国民スポーツ大会でしたが、延期されたため高校生としては出場することができなくなり、大変残念に思っています。
 九州地区では、毎年6月に小学生の九州大会が開催されています。本県の小学生チームは、強化を始めてから2連覇しています。県スポーツ協会の交付金を受け、他県を招致して合宿や学年ごとに監督・コーチを指定して、各道場の垣根を超え一貫した指導を行い、合宿や遠征を実施して強化を図ってきました。少しずつではありますが、その結果が出て来ていると考えられます。
 このように、各部門別に合宿や遠征を重ねて本県開催の国民スポーツ大会に向けて県スポーツ協会と共に強化を図っていく所存です。
 また、指導者の育成や審判員の養成等多くの問題もありますが、相談しながらより良い大会に向けて頑張りたいと思います。
私と柔道について
 現在、少子化等で柔道人口の減少等が問題になっています。本県でも中学生の減少があります。また、中学校の指導者も少な過ぎます。教員の働き方改革等で、社会体育へのニーズが一層高まるように思われます。私自身、それに応えるべく町道場での中学生指導を今後もしっかりとやって行きたいと思います。  現在、私は本県柔道連盟会長のほか、宮崎産業経営大学柔道部監督、宮崎市にある生目道場の館長等、現役の指導者として日々を過ごしています。
 1972(昭和47)年に天理大学を卒業し、石川県の金沢工業大学に奉職して、湊谷弘先生と共に8年間勤めました。1980(昭和55)年から郷里の宮崎に戻り、私立宮崎中央高等学校(現鵬翔高等学校)に奉職し、高校時代の恩師である川越照雄先生の下で勉強させていただきました。本県柔道連盟の役職も宮崎地区の会長、県柔連副会長等、多く務めて参りました。また高校教諭時代は、県高体連専門委員長を10年間、九州高体連専門委員長・全国高体連柔道専門部副委員長なども務めました。その間、多くの方々にお世話になり感謝とお礼を申し上げます。
 最後に、2巡目の国民スポーツ大会優勝を目指し、生ある限り本県柔道連盟の発展に全力を尽くす所存です。
                          (宮崎県柔道連盟会長)

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