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今月のことば

2004年06月

飛躍を期して

横田 和孝

 本年は、いよいよ八月にアテネオリンピックが開催される年であります。日本柔道の活躍が全国民に期待される中、すべての出場権を獲得し、男女ともに全階級制覇で、その威名を轟かせて頂きたいと願います。  私の現役時代、全国警察柔道中堅指導者講習会に参加したとき、講師の大阪府警柔道師範・広瀬 巖(九段)先生に、直接師範室に呼んで頂き、「柔道が強くなるには...」とご指導頂いたことが、今も懐かしく、そして私の修行、また指導の原点となっています。  ?礼節を重んじよ ?良き師を持て ?柔道を愛し好きになれ ?自然を愛し、山野を駆け巡り、浩然の気を養い、稽古に精進し、心・技・体の充実を図れ ?崩し、作り、掛け、体捌きを研究し得意技に磨きをかけろ ?試合後の勝敗を反省し練習に生かせ ?打込は一本一本真剣に取り組め ?練習は根性、試合は勇気、素直な心で弱音を吐かず厳しい稽古に打ち勝て ?目標を立て計画は一日たりとも休むな ?最後は力強く君のやる気だ。   「為せば為る」  日本代表選手の皆さんには、基礎体力の向上、外国人選手の組み手技術の対応策、一本を取る得意技の修練、攻撃パターンの拡充などを目指し残された期間、精一杯の努力を積み重ね、金メダルの獲得を目指して欲しい。  また、日本の伝統を正しく伝え、人類の親睦を高め、存在感のある柔道の神髄を発揮していただきたいものです。

(徳島県柔道連盟会長)

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