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今月のことば

2008年07月

「おいでませ!山口国体」着々と準備しています

森次 定義

 三年後の平成23年秋に二巡目となる第66回国民体育大会が山口県で開催されます。
 国体は国内最大の総合的なスポーツの祭典であり、昭和21一年に第一回が開催されて以来、国民の健康増進・体力向上、スポーツの普及とともに、地方にスポーツ文化を定着させることに大きく寄与し、国民的スポーツ行事として今日まで引き継がれているものです。
 しかし、高度経済成長期の一巡目の開催時とは国内全体の生活習慣・経済状況等大きく変革し、良く言えば安定し落ち着いた、悪く言えば経済悪化低迷・不安定な時期である昨今、開催地には多大な財政負担が求められ、平成13年の山口県国体準備委員会で、逼迫した県財政を鑑み、競技施設は可能な限り現有施設を活用することをはじめ、競技開催地は広く各地に分散し、住民の参加と連携を深め、活力ある地域づくりを進めるなどの開催方針が早くに発表されました。
 「新しいスポーツ文化の創造」をめざし、おいでませ!山口国体2011の基本目標も定められています。
その一部を紹介します。「県民の英知と情熱で創る夢と感動にあふれる国体」の基本目標の実現に向けて県民総参加のもと
「150万一心」による県民力の発揮
個性あふれる市町の地域力の発揮
維新の歴史と豊かな自然が織りなす山口の魅力の発揮
新たな国体に向けた創造力の発揮

の5つの力を発揮することとしています。
 昭和38年に開催された第18回大会では、「友愛・奉仕・躍進」をモットーに、スポーツ施設の整備をはじめ、道路交通網、通信施設の整備など、県土全体の社会基盤の整備に重きがおかれ取り組まれてきた感がありました。また、健民運動が県下に普及し、会場や道路は美しい花々に囲まれるなど、参加をされた全国の皆さんにさわやかな印象を与えたと聞いています。
 一方、昨今の県民のスポーツに対する関心や期待は、かつてないほど高まっており、県民誰もが生涯を通じて一人ひとりの体力や年齢、目的に応じ、スポーツを楽しむことが出来る生涯スポーツ環境の整備充実が求められています。
 第66回国民体育大会では、スポーツを「する・みる・創る」ものの思いを一つにして、山口県らしさを活かした県民総参加の大会とするとともに、県内各地でスポーツを通じた活力ある地域づくりが進められ「住み良さ日本一」の元気県づくりに寄与する大会として期待されているところです。
過去山口県の国体における総合成績は、県内で記載された一巡目の第18回大会の第二位が最高で、天皇杯を獲得したことがない数少ない県の一つであります。
本県開催後、総合成績は十位代、20〜30位代を推移していましたが、平成16年の静岡国体では選手・監督の皆さんが、精一杯戦い県民の応援もむなしく、第47位という大変残念な成績となってしまいました。
 県体育協会では、この結果を重く受け止め、各団体と協働して、全競技のレベルアップに努め、一歩一歩確実に階段を昇っていきたいと考え県民に一層の支援を求めたことでした。以後年々成績はあがっていますが、天皇杯獲得までにはまだまだの感があります。県民のでっかい夢を実現出来るようみんなで頑張っているところです
 柔道競技は、歴史あふれる維新のまち、萩市で開催されます。
全国の柔道アスリート達が会場となる萩市体育館に会し、持てる力を充分に発揮し、交流を深めていただきたいと思い、着々と準備を進めています。その時「山口県柔道ここにあり」と参加者の皆さんに認識新たにしていただくことを希っています。
 おいでませ!山口国体・「君の一生けんめいに会いたい」のスローガンのもと、マスコットの「ちょるる」とともに、山口県柔道協会では、本大会に向けていよいよ漸進しているところです。

(山口県柔道協会会長)

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