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今月のことば

2010年04月

継  承

比嘉 吉憲

 連盟年間行事予定の主要な行事の一つとして行われている少年柔道錬成大会が平成21年度は8回企画、実施されました。この大会には各少年道場の指導者、保護者の参加者も増え、盛況で活気にあふれ少年部・指導者の交流、親睦を深める定例行事となって定着しております。
 錬成大会の実施は、柔道を通して多くの友達を作り、相手を敬う心、思いやりの心、労わりの心を養う「青少年健全育成」と「競技力向上」を図る主旨・目的として開催運営の運びとなったものです。しかし、盛況になった一時期から少年柔道大会等で、勝負に執着した指導者、保護者の姿が散見されたことから、錬成大会が本来の主旨・目的の原点に立ち返るべく意図し、各界の一線で活躍されている諸先生方に錬成大会の主旨を説明し、指導者と少年の保護者を対象に20分間程度の講話をお願いしたところ、快く引き受けていただきました。

1 講師
第1回  池間武俊先生(沖柔連元会長、会社役員)
第2回  知名 保先生(県公務員・医師)
第3回  大田朝章先生(元九州弁護士会会長・弁護士)
第4回  宮城政剛先生(病院院長、医師)
第5回  渡辺裕二先生(九州電力)

 なお、講話のテーマについては先生方にお任せしたところ、短い時間内で小学生に理解しやすい内容でお話しいただきました。各先生方の歩んで来られた道には相違がありますが、小・中・高校生から現在まで柔道を修行・精進の経験・体験等から少年時代を振り返り、思い出を語る内容で、少年達も保護者・指導者も最後まで耳を澄ませて聞き入っておりました。

2 テーマ
(1) 柔道を始めた動機
(2) 柔道を始めて良かったこと
渡辺裕二先生は母校慶応義塾大学の小泉信三先生の語録から
(1) 努力は不可能を可能にする
(2) ファインプレー
(3) 友
それぞれ学生時代、柔道を通じて良き友と巡り合えたことは一生の宝になっている等の内容でした。

 諸先生は、目標に向かって困難なハードルを乗り越えて来られたのも柔道で鍛え養われた体力、精神力、忍耐力のお陰であることを強調されておりました。
 なお、講師の先生方は最後に嘉納師範の「精力善用・自他共栄」の説明で締め括られ、皆さんも社会に役立つ人間に成るよう期待しておりますと結んでおられました。
 当連盟も「青少年錬成大会」の主旨・目的に繋がる第一歩として、継続は力なりの諺の通り「柔道は心身の力を最も有効に使用する道である・・・」と共に「天下に教育ほど偉大なものはない一人の徳教は万人に加わり・・・」(※)の嘉納師範の教えを、柔道を通じて、これからも「青少年健全育成」の大義名分の下に連盟関係者が一体となって継承すべく唯一の離島県・南国常夏の島で頑張っております。
 今後ともご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

(沖縄県柔道連盟会長)

(※)編輯部注:原文は次の通り。
 教育之事 天下莫偉焉 一人徳教広加万人 一世化育遠及百世

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