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機関誌「柔道」

2000年12月号

目次
1 講道館秋季紅白試合

   講道館恒例の秋季紅白試合は、平成12年10月29日(日)午前9時から講道館において開催された。当日は夜来の雨にもかかわらず東京、関東地区の中学校、高校、大学、実業団等を中心に、昨年とほぼ同数の620名(男子:483名、女子:137名)が参加し盛大に挙行された。
 講道館紅白試合は、長い歴史と伝統のもと脈々と続いて今日に至っているもので、毎年春季と秋季の二回開催されている。試合は勝ち抜き戦で規定に定める条件に適し、立派な成績を収めた者には、修行年限に拘わらず即日昇段が認められている。今回の抜群即日昇段者は、次の8名であった。

◎男子
写真▽初段から弐段へ
 高橋  翼(青山学院大学) 宇田川 健(茨城大学)
 宇田川正剛(正則学園高校) 志村 和也(日本体育大学)
 松村 敬光(日本体育大学)
▽弐段から参段へ
 丸山  格(東海大学)

◎女子
▽女子初段から女子弐段へ
 今井 留美(平成国際大学)
▽女子弐段から女子参段
  貝山 仁美(住友海上火災)
2 国民体育大会柔道競技

第55回国民体育大会「2000年とやま国体」は、10月15、16、17日の3日間にわたって、小杉町総合体育センタ?において開催された。15日開会式において、シドニ?・オリンピックのメダリストに特別表彰が行われた。また最終日には高円宮ご夫妻がご臨席になり、成年男子の三位決定戦と決勝戦を熱心に観戦された。来年は宮城県気仙沼市で開催される。
3 正力杯全日本学生柔道体重別選手権大会、全日本学生女子柔道体重別選手権大会

  標記大会は、平成12年10月7日(土)、8日(日)、各地区を勝ち抜いた各階級の強豪261名が参加し、日本武道館において盛大に開催された。

◎男子は、大会第1日目は、60kg級、66kg級、73kg級、81kg級の各試合が行われ、73kg級では、国士舘大学の斉藤順道選手が、優勝候補筆頭、筑波大学の高松正裕選手を退け、見事二連覇の偉業を成し遂げた。
 大会第2日目は、残る90kg級、100kg級、100kg超級が行われ、100kg級では斉藤選手と同じく国士舘大学の鈴木桂治選手が、他の選手を圧倒した。

◎女子は、大会第1日は、48kg級、52kg級、57kg級、63kg級が行われ、48kg級の中島英里子選手(筑波大学)が三連覇のかかった濱野千穂選手(東和大学)に競り勝ち初優勝を果した。第2日目は、70kg級、78kg級、78kg超級がおこなわれ、このところタイトルから遠ざかっていた70kg級の本田明日香選手(福岡工業短期大学)が快進撃、念願の初優勝を果した。
4 世界ジュニア柔道選手権大会

 本大会は、平成12年10月26日(木)から29日(日)までの4日間、チュニジアの北に位置するナブ?ルという観光都市で開催された。日本代表選手は9月に講道館で行われた全日本ジュニア選手権大会の優勝者と、実績で推薦された者を含めて参加した。なお、参加国は65カ国、参加人員は男女合せ438名であった。日本選手は次の通り。
◎男子
60kg級   米富 和郎(比叡山高校)
66kg級   篠崎  悠(筑波大学)
73kg級   高松 正裕(筑波大学)
81kg級   鈴木 貴士(東海大学)
90kg級   泉   浩(世田谷学園高校)
100kg級  本郷 匡道(帝京大学)
100kg超級 高井 洋平(国士舘大学)
◎女子
48kg級   中島英里子(筑波大学)
52kg級   佐藤 愛子(旭川南高校)
57kg級   吉成 麗子(日本体育大学)
63kg級   谷本 歩実(筑波大学)
70kg級   七條 良美(福岡工業大学附属高校)
78kg級   長瀬めぐみ(埼玉栄高校)
78kg超級  塚田 真希(東海大学)
5 講道館寒稽古実施要項

(1)時 期 平成13年1月6日(土)?1月15日(月)までの10日間。
(2)時 間 午前5時30分?午前7時30分
(3)場 所  講道館大道場
(4)参加資格  講道館員で入場証を所持する者
(5)申し込み 講道館道場管理室に、12月27日(水)までに申し込むこと。
6 嘉納治五郎杯国際柔道大会迫る

 講道館柔道の創始者嘉納治五郎をしのび、世界柔道の正常な発展を期して、2年に一度日本で開催される大会である。今回は体重無差別による個人試合で真に世界最強の選手を選定する大会となる。
(1)時 期 平成13年1月14日(日)
(2)場 所  日本武道館
(3)大会規模 外国人招待選手:32名、日本人選手:16名(予定)
7 その他

全柔連事務局のペ?ジ(シドニ?五輪100kg級の判定についてIJFからの返答及び全柔連理事会の対応等)
講道館講習会(東京都)
北から南から(各地だより)〈神奈川県、長野県、愛知県、京都府、香川県、鹿児島県〉
熊本県少年柔道「形」大会成功裡に終了!
〈科学のペ?ジ〉大学柔道部員における傷害発生の実態調査 恩田哲也氏執筆
黒帯白帯(投稿欄)シドニ?雑感 山本昭二郎氏執筆、シドニ?オリンピック 松本 澄夫氏執筆
柔道界展望台
講道館昇段者    
細部は「柔道」12月号をご覧ください。

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