HOME > 機関誌「柔道」 > 1999年8月号

機関誌「柔道」

1999年8月号

主要内容
1 アジア柔道選手権大会

(1)男子の部
6月25日(金)26日(土)の二日間、中国の温州市においてアジアチャンピオンを決定するアジア柔道選手権大会が開催された。高温・多湿の悪条件の中、21日には現地入りし各自減量も順調に進み、全員体調充分かと思われたが、結果は8階級で金1、銀2、銅2という非常に厳しい結果であった。日本男子選手及びその成績は次の通りである。

60kg級   江種 辰明(警視庁)   三位
66kg級   鳥居 智男(そごう)   五位
73kg級   新田 雅史(京葉ガス)  五位
81kg級   瀧本 誠(日本中央競馬会)五位
90kg級   田辺 勝(旭化成)    二位
100kg級  窪田 茂(旭化成)    三位
100kg超級 高橋 宏明(旭化成)   優勝
無差別     高森 啓吾(綜合警備保障)二位

(2)女子の部
女子は18カ国91人の選手がエントリ?し、男子と同様に実施された。日本女子選手及びその成績は次の通りである。
 
48kg級   真壁 友枝(住友海上火災) 二位
52kg級   永井 和恵(ダイコロ)   三位
57kg級   岡崎 綾子(埼玉大学4年) 三位
63kg級   南 千草(ミキハウス)   三位
70kg級   吉田 早希(ミキハウス)  三位
78kg級   手島 知佳(筑波大学1年) 三位
78kg超級  鈴木 香苗(ミキハウス)  三位
無差別     横溝 早苗(拓殖大学1年)
2 全日本実業柔道団体対抗大会

本大会は、6月12日(土)、13日(日)の二日間に亘り、神戸市、グリ?ン・アリ?ナ神戸において「明日へ!神戸」のスロ?ガンを掲げて、全国各地より115チ?ム(一部・12、二部・29、三部・60、女子一部・5、女子二部・9)が参加して盛大に開催された。試合結果は次の通りである。

◎第一部
優勝  旭化成(A)
二位  日本道路公団
三位  日本中央競馬会
三位  新日鐵
◎第二部
優勝  ダイコロ(A)
二位  東芝
三位  明送
三位  綜合警備保障
◎第三部
優勝  平成管財(A)
二位  ダイコロ
三位  東芝(A)
三位  平成管財(B)
◎女子一部(リ?グ戦)
優勝  ダイコロ
二位  ミキハウス
三位  コマツ
◎女子二部
優勝  塩谷建設
二位  肥後銀行(A)
三位  東洋観光
三位  セコム上信越
3 都道府県対抗全日本女子柔道大会

第15回の節目を迎えた本大会は、全国から女子柔道の精鋭を迎え、6月19日(土)、20日(日)の両日、岡山武道館において熱戦が繰り広げられた。今回は15回を記念し、10回以上出場した次の5選手に功労賞が贈られた。
 泉 香澄(長野県)、土川美和子(愛知県)、後藤徳子(神奈川県)
 難波照子(岡山県)、大森千賀子(岡山県)
なお、試合成績は次の通りである。
◎優 勝  富山県
 第二位  大阪府
 第三位  岡山県
 第三位  福岡県
◎優秀選手
 磯崎祐子(富山県)、室谷美紀(富山県)、信達谷綾子(大阪府)
 高森恵美(岡山県)、五味川みどり(福岡県)、齋藤穂子(北海道)
 坂東真夕子(高知県)、中村友栄(東京都)、塚田真希(茨城県)
4 全日本学生柔道優勝大会

第48回本大会は、6月26日(土)、27日(日)の両日、日本武道館において盛大に開催された。参加校は各地区の予選を勝ち抜いた60校(北海道:4、東北:4、北信越:2、関東:6、東京:18、東海:4、関西:12、中国四国:4、九州:6)で、大会初日から熱戦が繰り広げられた。ベスト4に駒をすすめたのは明治、中央、国士舘、天理の4校で昨年と同じ顔ぶれとなった。決勝戦は連覇を狙う明治と悲願の初優勝を狙う国士舘が対決し、両校一歩も譲らず好勝負となったが、国士舘キャプテン斎藤制剛が大将戦で踏ん張り、初優勝を手中にした。試合結果は次の通りである。

優 勝 国士舘大学
準優勝 明治大学
第三位 中央大学
第三位 天理大学
優秀校 日本大学、東海大学、日本体育大学、福岡大学

◎優秀選手
 斎藤制剛(国士舘大学)、鈴木桂治(国士舘大学)、棟田康幸(明治大学)
 矢嵜雄大(明治大学)、斎藤純平(中央大学)、森大助(天理大学)
 土屋寛城(日本大学)、大坪俊裕(東海大学)、荒川晃有(日本体育大学)
 上瀧賢治(福岡大学)
5 ギドシエニ杯イタリア国際柔道大会

6月5日、6日の2日間にわたり、イタリア・サルディニア島・サッサリのパラスポ?ツ体育館において、35カ国(地域)が参加して盛大に開催された。この大会は最近の国際大会には珍しく男子のみの大会であり、カラ?柔道衣を使用せず、その代わり黒帯を締めないで紅白の帯のみを締めて試合をするという珍しいものであった。日本選手及びその成績は次の通りである。

60kg級   古根川 実(東海大)  三位
66kg級   園田 隆二(警視庁)  三位
73kg級   宝  実(福岡大)
81kg級   小山 昌規(大阪府警) 三位
81kg級   中田 善久(セコム)
90kg級   矢嵜 雄大(明治大)  二位
100kg超級 真喜志慶治(警視庁)  三位
6 ロシアジュニア国際柔道大会

6月8日、9日の二日間、ロシアのカリニングラ?ド市において行われた。カリニングラ?ド市はロシアで唯一バルト海に面した町であるが、ソ連崩壊後バルト3国の独立により、現在ではロシアの飛び地となっている。日本選手及びその成績は次の通りである。

60kg級 明石 一成(国士舘大学1年) 二位
60kg級 中野真一郎(中央大学1年)
66kg級 飯田 篤(東洋大学1年)
66kg級 金ケ江暁照(新日本製鐵株)  二位
73kg級 石村 大祐(東海大学1年)
73kg級 菊池 大(國學院大學1年)
81kg級 澤田 季治(中央大学1年)  二位
90kg級 横野 智也(日本体育大学1年)二位
7 講道館暑中稽古始まる

講道館恒例の暑中稽古は、約百年の伝統と歴史のある講道館の重要な年中行事の一つである。今年の暑中稽古は7月15日から29日までの15日間である。暑中稽古は寒稽古とともに、最も厳しい状況下で稽古を続け、心身ともに鍛えようというのが主旨であり、連日道場では暑気を吹き飛ばす猛稽古が続いている。
7 その他

JUA総会報告(中村良三氏、藤田真郎氏執筆)
全柔連事務局のペ?ジ
講道館講習会(宮城県、広島県、埼玉県)
平成11年度、全日本柔道形競技大会要項
パプアニュ?ギニア柔道指導報告(東行雄氏執筆)
講道館柔道図書館の御案内(7)(図書資料部)
平成11年度全国税関柔剣道大会
科学のペ?ジ(柔道授業における前回り受身指導の有無とその効果について(尾形敬史氏執筆)
少年柔道指導の考え方(楽しい柔道の実践)(長谷川博之氏執筆) 
講道館月次試合
柔道界展望台
講道館昇段者

最新号

バックナンバー