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機関誌「柔道」

1998年11月号

主要内容
1 ワ?ルドカップ柔道大会

(1)男子の部

第二回ワ?ルドカップ柔道大会(団体ト?ナメント)は、国際柔道連盟主催のもと、平成10年9月12日(土)旧ソ連・ベラル?シ(ミンスク市)において開催された。本大会は国別対抗の団体戦で世界一を決するものである。第一回大会は4年前(平成6年)フランスで開催され、フランスが優勝、ドイツが第二位、日本は第三位であった。日本選手及び成績は次の通りである。
ア 日本選手
 60kg級   野村 忠宏(奈良教育大学大学院)
 60kg級   徳野 和彦(神奈川県警察)
 66kg級   中村 行成(旭化成工業株式会社)
 66kg級   園田 隆二(警視庁)
 73kg級   中村 兼三(旭化成工業株式会社)
 73kg級   岩川 武久(株式会社上組)
 81kg級   窪田 和則(警視庁)
 81kg級   鉄谷 竜三(警視庁)
 90kg級   中村 佳央(旭化成工業株式会社)
 90kg級   田辺  勝(旭化成工業株式会社)
 100kg級  窪田  茂(旭化成工業株式会社)
 100kg級  小齊 武志(日本道路公団)
 100kg超級 篠原 信一(旭化成工業株式会社)
 100kg超級 村元 辰寛(天理大学)

イ 成績
 優勝  日本
 二位  ブラジル
 三位  フランス
 三位  ロシア
 五位  ベラル?シ
 五位  キュ?バ

(2)女子の部

参加国は各大陸からの選抜による12チ?ムで、ヨ?ロッパ大陸からフランス、ベルギ?、スペイン、イタリア、ロシアの5チ?ム、アジア大陸から日本、中国、韓国、インドの4チ?ム、アメリカ大陸からキュ?バ、ブラジルの2チ?ム、アフリカ大陸からコ?トジボア?ルが出場した。予想としては、前回優勝のキュ?バを筆頭に、世界選手権のメダリストを擁するフランス、ベルギ?のヨ?ロッパチ?ムに日本、中国などのアジア勢がどう絡むかという展開が予想された。日本選手及び成績は次の通りである。
ア 日本選手
 48kg級   田村 亮子(トヨタ自動車)
 52kg級   永井 和恵(ダイコロ)
 52kg級   大森千賀子(ミキハウス)
 57kg級   立野千代里(ミキハウス)
 57kg級   大塚 雅子(東海大学)
 63kg級   一見 理沙(筑波大学)
 70kg級   吉田 早希(ミキハウス)
 78kg級   福場由里子(住友海上火災)
 78kg超級  二宮 美穂(コマツ)
 78kg超級  山下まゆみ(大阪府警察)

イ 成績
 優勝  キュ?バ
 二位  フランス
 三位  ベルギ?
 三位  中国
 五位  日本
 五位  ブラジル

2 全日本柔道形競技大会

平成10年9月27日(日)講道館大道場において、形の演技の優劣を競い合う本大会が開催された。今年は第2回目で固の形、講道館護身術、五の形及び極の形が実施された。戦後復活した柔道は、その競技スポ?ツ的側面を全面に打ち出し、国内外に普及した。しかし、少年から高段者に至る老若男女の試合数が年々増え、競技柔道のみが柔道か、という柔道本来の在り方に対する声が起こってきた。それは取りも直さず、柔道修行の原点は「形と乱取」である。という反省と再認識の声であった。この経緯を踏まえ、形の普及を目論んで開催の運びとなったのが本大会である。全国10地区から代表選手が出場し、各種目についてその練度を披露した。各種目の入賞者は次の通りである。
優勝
 固の形  松村 茂也・大坂栄次郎(東京)
 護身術  平川 正雄・三輪 春夫(東京)
 五の形  岩間 幸治・榎  義治(東京)
 極の形  西本  稔・伊東 康博(東京)
 地区   東京 準優勝
 固の形  富沢 和英・山本 弘志(北信越)
 護身術  筒井  昇・中島 正人(北海道)
 五の形  上村 勝明・小倉 光雄(関東)
 極の形  木内 義雄・菊地 宋昭(北信越)
 地区   北信越

3 全日本実業柔道個人選手権大会

第28回標記大会は8月29日(土)・30日(日)の2日間にわたり、尼崎市記念公園総合体育館において開催された。試合結果は次の通りである。
(1)男子(各階級優勝者)
 100kg超級 下出 善紀(旭化成)
 100kg級  宋 真一郎(九州電力)
 90kg級   繁昌 久哲(旭化成)
 81kg級   大山 利幸(京葉ガス)
 73kg級   新田 雅史(京葉ガス)
 66kg級   鳥居 智男(そごう)
 60kg級   松本 秀彦(セコム)
 22歳未満級  坂田 博光(旭化成)

(2)女子(各階級優勝者)
 78kg超級  鈴木 香苗(ミキハウス)
 78kg級   国吉 真子(コマツ)
 70kg級   上野 雅恵(住友海上)
 63kg級   赤野 仁美(セコム)
 57kg級   茂木 仙子(住友海上)
 52kg級   楢崎 教子(ダイコロ)
 48kg級   長井 淳子(コマツ)

4 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会

第30回標記大会は、9月13日(日)に講道館において開催された。本大会は10月にコロンビアにおいて開催される世界ジュニア柔道選手権大会の選考会を兼ねており、各階級18名、計126名の出場選手により熱戦が展開された。各階級優勝者は次の通りである。
60kg級   早見 孝道(東京・東海大学)
66kg級   野中 一平(東京・明治大学)
73kg級   山本  武(東京・東海大学)
81kg級   小野 卓志(関東・桐蔭学園高校)
90kg級   矢嵜 雄大(関東・流通経済大附属柏高校)
100kg級  鈴木 桂治(東京・国士舘高校)
100kg超級 棟田 康幸(東京・世田谷学園高校)

5 全日本女子ジュニア柔道体重別選手権大会

本大会は9月12日(土)講道館において開催された。女子は初めての開催である。男子と同様10月の世界大会の選考会を兼ねており、各階級18名、計124名(2名欠場)の選手により熱戦が展開された。各階級優勝者は次の通りである。
48kg級   倉持亜佐美(北海道・旭川大学高校)
52kg級   春本美知子(東京・帝京高校)
57kg級   根崎 裕子(関東・市立柏高校)
63kg級   前田 桂子(関東・筑波大学)
70kg級   古賀 幸恵(関東・埼玉大学)
78kg級   松崎みずほ(東京・帝京大学)
78kg超級  横溝 早苗(九州・柳川高校)

6 全日本選抜少年柔道大会

本大会は9月15日(火・敬老の日)講道館大道場で、全国各地から選抜された団体32チ?ム、個人32名、計160名の選手が参加して開催された。この大会は一昨年まで過去7年間東洋水産(株)が全面的に支援し、「マルちゃん杯」として親しまれてきた大会である。試合結果は次の通りである。
(1)団体戦

ア 小学生の部
 優勝  相武館吉田道場(神奈川)
 二位  粕屋柔道クラブ(福岡)
 三位  東福岡柔道教室(福岡)
 三位  登別誠有館(北海道)
イ 中学生の部
 優勝  国士舘中学校(東京)
 二位  弦巻中学校(東京)
 三位  東海大学第四高校附属中等部(北海道)
 三位  小杉中学校(富山)

(2)個人戦

ア 小学生の部
 優勝  寺島 光済(神奈川)
 二位  野瀬 光洋(東京)
 三位  島田 裕史(東京)
 三位  鳥谷部誠二(青森)
イ 中学生の部
 優勝  戸川 裕介(東京)
 二位  片渕 愼彌(大坂)
 三位  松本 芳明(福岡)
 三位  福田  憲(広島)

6 その他

全柔連事務局のペ?ジ
南から北から(各地だより)、(福岡県・鳥取県・三重県・石川県・栃木県)
講道館講習会、(北信越)
海外だより(南米アルゼンチン・ブエノスアイレスより一筆アルゼンチン在住・山本頼行氏執筆)
海外柔道指導
ドイツ講習会を終えて、山本四郎氏・宇佐美博之氏執筆
カナダ巡回講習会を終えて、永井多惠子氏執筆
故 二星温子先生のご逝去を悼む、梅津勝子氏執筆
少年柔道と私、川越隆男氏執筆
愛知県・中国江蘇省柔道友好交流、伊藤義博氏執筆
講道館月次試合
柔道界展望台(各都道府県等で実施された大会結果)
講道館昇段者

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