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機関誌「柔道」

2000年2月号

主要内容
1 講道館鏡開式

 講道館恒例の鏡開式は、正月の第二日曜日に開催されるが、今年は1月14日に嘉納治五郎杯国際柔道大会が開催されるため、1月8日(月・祝)午前10時より、講道館国際柔道センタ?大道場において開催された。定刻10時、嘉納師範の御写真と大鏡餅が飾られた大道場正面に嘉納行光館長が立たれ、滔々と鳴る大太鼓の合図により岩崎総務部長の司会で式が進行された。まず参会者一同が嘉納師範のお写真に拝礼、次に館員代表の西岡弘九段が、昨今の政治、経済、教育等においてモラルの復興が求められること、さらに国際的に発展を続ける柔道が商業主義や勝負中心のスポ?ツ化に偏るなど憂慮されることなどに対して、精力善用、自他共栄の精神をもって柔道人が一丸となって努力邁進することを誓う力強い賀詞を述べられた。続いて嘉納行光館長から、嘉納師範の理想とする講道館柔道の実現のためお互いに努力して行きたい旨の挨拶があった。
 続いて講道館柔道・七種の「形」の演技、少年部・女子部・有段者の乱取、昇段発表証書授与、大道場一杯になってのしるこ会、最後に講道館の「万歳」三唱で鏡開式を終了した。
2 新春賀詞交換会

 平成13年、二十一世紀の新たな千年紀を迎えた新春の講道館では、まず嘉納館長への年頭の賀詞ならびに講道館役職員の年始挨拶の集いから活動が開始された。正月4日参会者は講道館地階のレストランに参集、午前11時から岩崎総務部長の司会で会が進められた。まず講道館役職員を代表し、長谷川博之八段が館長に簡潔ながら力強い賀詞を述べられ、次いで館長から大要次のような挨拶があった「嘉納師範の理想とする講道館柔道を根本において、世界に正しく発展させるということが、揺るぎ無い使命でありまた信念である。いかなる事態が起きても、これを基本として対処していけばよい。今年もお互い健康に気を付けながら柔道の発展のために頑張りましょう。」続いて乾杯に移り、参会者は立食のテ?ブルを囲み相互に年頭の挨拶を交わし歓談に時を過ごした。
3 講道館寒稽古始

 講道館寒稽古は暑中稽古とともに、寒い冬と暑い夏の最も環境の厳しい時に心身を鍛えるという趣旨で、嘉納師範が明治15年講道館を創設されて以来、講道館の重要な行事の一つとして、長い伝統と歴史をもって今日まで続いている。今年の寒稽古は、1月6日(土)から1月15日(月)までの10日間、早朝の5時30分から7時30分までの2時間にわたって行われる。1月6日、寒稽古の当日、夜明け前の寒気をついて講道館に参集した高段者、有段者、成年部、少年部、女子部、外国人修行者たちの熱気溢れる稽古風景が展開された。
4 福岡国際女子柔道選手権大会

 第18回本大会は、平成12年12月9日(土)、10日(日)の2日間福岡国際センタ?で開催され、23カ国・地域から110名の選手が参加した。シドニ?五輪後初の大きな国際大会となり、五輪メダリスト12人、日本からは銀メダルの楢崎教子選手を除く五輪代表6人ら23選手が参加した。この中で田村亮子選手が見事11連覇の偉業を達成した。
5 全日本柔道団体選手権大会

 本大会は、平成12年12月3日(日)講道館において開催された。本大会は、日本柔道界を支える実業団、大学、警察の三団体から上位四チ?ムが参加し、五人制、12チ?ムによって団体日本一を競う大会である。 出場チ?ム 実業団:新日本製鐵株式会社、J・H日本道路公団、旭化成工業株式会社、日本中央競馬会
警察:警視庁、大阪府警察、神奈川県警察、兵庫県警察
大学:中央大学、明治大学、国士舘大学、天理大学
◎優勝:旭化成工業株式会社
6 講道館杯日本柔道体重別選手権大会

 平成12年11月25日(土)、26日(日)の両日警視庁術科センタ?武道館において開催された。本大会は、2001年世界柔道選手権大会(ドイツ・ミュンヘン)日本代表選手第一次選考会を兼ねる大会である。
  試合結果は、雑誌「柔道」をご覧ください。
7 全日本産業別柔道大会

 11月23日(木・祝)講道館で開催された。厳しい経済環境の下で二部門(機械・情報流通)が欠場となったが、12部門が参加した。また平成6年からオ?プン競技として女子選手による東西対抗戦が実施されてきたが、昨年はシドニ?オリンピック代表選手第一次選考会を兼ねた全国女子柔道体重別選手権大会の開催日と重なったため中止されたが、本年は再会された。
  細部は雑誌「柔道」をください。
8 韓国国際柔道大会

  韓国国際柔道大会は、平成12年12月1日(金)、2日(土)の両日、ソウルのオリンピックパ?ク内のドッサントレ?ニングセンタ?において盛大に開催された。参加国は32カ国で参加総数は男女合せて189名であった。
日本選手団はつぎの通り。
◎男子              ◎女子
90kg級 斎藤 制剛     78kg超級 小松崎弘子
81kg級 小山 昌規     63kg級  南  千草
73kg級 金丸 雄介     57kg級  野中 千華
66kg級 小室 宏二     52kg級  永井 和恵
60kg級 古根川 実     48kg級  真壁 友枝
9 講道館大阪国際柔道センタ?「平成12年度・後期紅白試合」

 12月17日(日)、本館より嘉納行光講道館長、総務部長及び指導員が参加し、講道館大阪国際柔道センタ?において開催された。紅白試合では、講道館柔道の一本をとるという本質に鑑み、優秀な成績を挙げた選手には規定により抜群即日昇段という特典が認められている。今回も四段4名、参段10名、弐段60名、初段101名が申込み盛況な試合となった。

抜群即日昇段者(初段から弐段へ)
初段 平  慎二(初段6人抜き)門真柔道教室
初段 平川 俊裕(初段6人抜き)近畿大学
次回紅白試合(大阪)は、平成13年4月16日(日)
問い合わせ先、講道館大阪国際柔道センタ?
電話(06)6961?0640
10 その他

アジア柔道連盟臨時理事会報告(竹内善徳氏執筆)
全柔連事務局のペ?ジ
北から南から(群馬県・静岡県・愛媛県・熊本県)
講道館「形」研修会について(三輪春夫氏執筆)
富山県学校柔道研究会(石黒光祐氏執筆)
全日本実業柔道連盟の講道館男子合同練習会?三周年を迎えるにあたって?(森澤秀一氏執筆)
講道館女子柔道合同練習会(柳澤 久氏執筆)
講道館月次試合
柔道界展望台
講道館昇段者  
細部は「柔道」平成13年2月号をご覧ください。

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