HOME > 機関誌「柔道」 > 1997年12月号

機関誌「柔道」

1997年12月号

主要内容
世界柔道選手権大会、世界女子柔道選手権大会
第20回世界柔道選手権大会、第10回世界女子柔道選手権大会は平成9年10月9日から12日までの4日間に亘りフランス・パリのベルシ?総合体育館で開催された。日本選手団の派遣にあたり10月3日(金)午後5時30分から講道館大道場において選手団の壮行式が挙行された。
日本代表選手及びその成績は次の通り。
男子
無差別 真喜志慶治(警視庁) 準優勝
95kg超級 しの原信一(旭化成) 準優勝
95kg級 中村佳央(旭化成) 第三位
86kg級 藤田博臣(東海大) 4回戦敗退(七位)
78kg級 瀧本誠(日本中央競馬会) 3回戦敗退
71kg級 中村兼三(旭化成) 優 勝
65kg級 中村行成(旭化成) 3回戦敗退
60kg級 野村忠宏(奈良教育大大学院) 優 勝

女子
無差別 二宮美穂(日本体育大) 第三位
72kg超級 二宮美穂(日本体育大) 準優勝
72kg級 阿武教子(明治大) 優 勝
66kg級 木本奈美(住友海上) 1回戦敗退
61kg級 北爪弘子(淑徳中教) 2回戦敗退(七位)
56kg級 立野千代里(ミキハウス) 第三位
52kg級 永井和恵(ダイコロ) 3回戦敗退
48kg級 田村亮子(帝京大) 優 勝

上記の大会記の他、大会総評、大会を終えて、大会観戦記、IJF通常総会等の記事を掲載している。

講道館秋季紅白試合(10月19日.講道館)
講道館恒例の秋季紅白試合は、秋日和に恵まれた10月19日(日)午前9時から講道館大道場で開催された。定刻午前9時、嘉納館長、役員、選手一同は師範席正面に威儀を正して整列し、嘉納師範のお写真に拝礼続いて嘉納館長の挨拶、醍醐道場指導部長の試合上の注意が達せられた後、直ちに紅白に別れ試合が開始された。
出場申込者は男女合せ586 名であった。なお、抜群即日昇段の栄誉に輝いた選手は次の6名である。
大坪俊裕(東海大学)    弐段から参段へ(参段6人抜き)
安蒜健一(日本大学)    初段から参段へ(弐段13人抜き)
村野貴臣(日本大学)    初段から弐段へ(弐段8人抜き)
庄司武男(日本大学)    初段から弐段へ(初段1人、弐段6人抜き)
天瀬名保美(渋谷女子高)  無段から初段へ(無段5人、初段1人抜き)
岩田千絵(淑徳中学)    無段から初段へ(初段6人抜き))

女子は抜群昇段の規定に達した段階で勇退。
全選手の試合記録を掲載。

国民体育大会柔道競技(10月26?28日.大阪)
第52回国民体育大会「なみはや国体」秋季大会が10月25日開幕し、大阪府長居陸上競技場に天皇・皇后両陛下をお迎えして開会式が行われた。
大阪府での開催は第1回大会が京阪神地域を中心に開催されて以来51年ぶりで単独開催は初めてである。
柔道は箕面市立第一総合運動場市民体育館で3日間に亘り競技が行われた。第2日目には常陸宮・同妃殿下が御成りになり、成年男子の試合をご覧になられた。試合結果は以下の通りである。
*少年男子の部       *少年女子の部
 優 勝  福岡県     優 勝  埼玉県
 準優勝  神奈川県    準優勝  兵庫県
 第三位  東京都     第三位  千葉県
*成年女子の部       *成年男子の部
 優 勝  大阪府     優 勝  神奈川県
 準優勝  福岡県     準優勝  東京都
 第三位  宮崎県     第三位  埼玉県
*男女総合得点順位
 一 位  埼玉県     五 位  大阪府
 二 位  福岡県     六 位  宮崎県
 三 位  神奈川県    七 位  長野県
 四 位  東京都     八 位  兵庫県
全選手の試合記録を掲載。

全日本学生柔道優勝大会(10月4?5日.日本武道館)
本大会の参加校は、各地区の予選を勝ち抜いた60校(東京18、北海道4、東北4、北信越2、関東6、東海4、関西12、中国四国4、九州6)であり、大会初日から熱戦が展開された。
大会初日は、ト?ナメント1・2回戦が行われ1回戦で早稲田、同志社、拓殖大学といった伝統校が姿を消した。2日目はベスト8をかけた3回戦、準々決勝戦、準決勝戦、決勝戦が行われた。3回戦では昨年度三位の近畿大学が福岡大学に敗れる波乱はあったが、上位入賞常連校が危なげない試合で上位に進出した。
順位及び優秀選手は次の通り。
*順 位         *優秀選手
 優 勝 日本大学     上口孝太(日本大学)
 準優勝 国士舘大学    高森啓吾(日本大学)
 第三位 中央大学     窪田和則(国士舘大学)
 第三位 天理大学     斉藤制剛(国士舘大学)
 優秀校 東海大学     高橋宏明(中央大学)
 優秀校 明治大学     井上智和(明治大学)
 優秀校 福岡大学     井上康生(東海大学)
 優秀校 日本体育大学   村本辰寛(天理大学)
              佐賀純一郎(福岡大学)
              小嶋新太(日本体育大学)

マルセイユ国際柔道大会(9月27?28日.パリ)
本大会はフランスのマルセイユで行われた、試合後はオルレアンに移動して、合宿、その後世界選手権代表選手の調整練習、試合応援等23日に及ぶ長期の遠征であった。日本選手及びその成績は次の通り。
 95kg超級 窪田茂(旭化成)     優 勝
 95kg級  繁昌久哲(旭化成)    優 勝
 86kg級  有川光誠(綜合警備保障) 第三位
 78kg級  中嶋靖宏(福岡県警察)  第二位
 71kg級  矢野智彦(東芝ブラント) 第三位
 65kg級  南條充寿(ダイコロ)     優 勝
 60kg級  堤 時貞(国士舘大学)  優 勝

講道館寒稽古実施要項
講道館の歴史と伝統を引き継いできた寒稽古が、今年も1月6日(火)から1月15日(木)まで実施される。時間は午前5時30分から午前7時30分まで。その他細部の実施要項について記載している。
カラ?畳プレゼントのお知らせ
'96 嘉納杯のデモンストレ?ションの際に使用した畳を、全国の女子柔道愛好家2団体へプレゼントします。応募資格・応募方法等については「講道館国際事業本部企画室」TEL 03-3818-4543へ御連絡して下さい。
応募締切:平成9年12月22日(月)必着。
その他
(1)IJF理事会報告(1997年5月23?25日の理事会報告)
(2)全日本柔道連盟事務局の頁(10月の事業の結果、12?1月の予定)
(3)在外指導者短信(山下敏郎氏:大阪府警察、松永 義雄氏:オ?ストラリア・シドニ?在住)
(4)少年柔道の指導について(?柔道塾紀柔館の試み?.)(執筆者:腹巻宏一氏)
(5)寄附金付郵便葉書等寄附金受配事業(講道館財務部)
(6)柔道界展望台(各地方での大会記録)
   *第49回千代田区柔道大会
   *第6回日整全国少年柔道大会、第21回日整全国柔道大会
   *第35回東京都柔道高段者大会
(7)講道館昇段者

最新号

バックナンバー