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「日アセアンJITA-KYOEI PROJECT」 指導者派遣(タイ)

平成29(2017)年12月6日から12日までの7日間、講道館と国際交流基金アジアセンター(以下、アジアセンター)共催による「日アセアンJITA-KYOEI PROJECT」の一環として、タイ・バンコクへセミナーおよび昇段審査の開催のため、講道館から2名の柔道専門家が派遣された。

同プロジェクトにおける指導者派遣に関する事業は、今年度から毎年3ヵ国(3年間でIJF加盟アセアン9ヵ国)に派遣してセミナー等を実施すると共に、関係者との意見交換を通じて各国の柔道普及発展に寄与するものである。今回の派遣は5月のミャンマー派遣に続いて今年度2ヵ国目となる。

 

主 催: 講道館、国際交流基金アジアセンター

使節団: 藤田真郎八段(講道館国際部長)

     南保徳双六段(講道館道場指導部)

事業内容:セミナー開催、昇段試験実施

期 間: 平成29年12月6日-12月12日

会 場: Sports Authority of Thailand, Judo Sports Complex

対象者: タイ柔道指導者、選手等 約120名

 

126日(水)

夜 バンコク着後、通訳のカノックサック・カンジャナバスーンタラ氏と打ち合せ

 

127日(木)技術セミナー(約80名参加)

朝 ハッサボディン会長・東南アジア柔道連盟会長ほか連盟役員と、セミナーの日程、内容及び昇段審査の打ち合せ

午前 セミナー開講式 会長挨拶、使節団紹介、藤田八段挨拶

   投技の基本動作と各種練習方法及び応用技術

午後 投技の応用技術

 

128日(金)技術セミナー(約80名参加)

午前 固技の基本動作と各種練習方法及び応用技術

午後 固技の応用技術

 

「投技」と「固技」のセミナーは南保六段が担当し、基本動作や練習法、さらに応用技術として試合で使われる実戦的な技術も指導した。「固技」の補助運動の練習では、ただスピードを競ったり、本来の動作とは違う動きをしたりして、補助運動の意味が十分に理解されていないようであったので、補助運動の各動作を実際に乱取や試合の場面でどう使うのかを示した。その上で指導者を含む受講生全員にやってもらったが、これまでのやり方が如何に楽をしていて実戦的効果が薄かったかを一同再認識したようであった。南保六段のトレーニングの厳しさには定評があるが、これらをやり遂げた後の受講生には充実した笑顔が満ち溢れていた。

 

129日(土)形セミナー

午前 「固の形」(約70名参加)

午後 「極の形(居取のみ8本)」(約20名参加)

 

1210日(日)形セミナー

午前 「投の形」(約80名参加)

午後 「柔の形」(約80名参加)

夜 講道館、アジアセンター主催でタイ柔道連盟役員11名を招待して夕食会

 

形のセミナーは藤田八段が担当した。各形のセミナーでは、タイ柔道家が演技者として協力してくれたが、「極の形」だけは受講生全員が初めてということで、今回は「居取」8本に特化して指導した。その反面、「柔の形」では2週間ほど前にバンコクで開催されたアジア形選手権大会「柔の形」で優勝した大変レベルの高いペアが演技協力をしてくれたので、受講生に良い見本を見せることが出来た。タイではかつてSEA Games (東南アジア競技大会)の種目であった「投の形」と「柔の形」は大変人気があり、様々な大会でデモンストレーションしているとのことであった。

 

1211日(月)昇段審査

午前 初段の審査(19名受験)

試験官は藤田八段、南保六段、ハッサボディン六段の3名。

午後 二段及び三段の審査(3名受験)

(修行年限不足で受験資格が無い13名も、将来の受験に備えて形の演技だけ行った)

   セミナー閉講式(約120名参加)

  参加証授与、記念撮影

 

1212日(火)

バンコク発 羽田着

 

おわりに

 今回のセミナー及び昇段試験にはタイ全土から受講生、受験生が集まった。1,000キロ離れた遠方からの参加もあった。ハッサボディン会長によれば、『タイ柔道連盟主催のセミナーでは、今回のように遠いところから沢山の受講生はとても集まらない。講道館から先生方が来てくれたからこそ』とのことであった。各形によって受講生数が異なったが、今回のセミナーに参加した受講生は約120名であった。

4日間毎日、午前と午後のセミナーであったが、参加者の受講態度は真面目で大変熱心であった。休憩時間も休まずに習ったことを復習する、あるいは不明点の確認にくる者も多かった。また、受講生の半分近くが指導者であったが、それぞれの指導者は50名-200名の生徒に柔道を指導しているとのことである。今回学んだことを、各人が自分なりに消化した上で生徒に指導してほしいと願うものである。

セミナー初日の12月7日から帰国前日の11日の昇段試験時まで、私たちはバンコク滞在中のほとんどをハッサボディン会長や連盟役員と時間を共有し、タイ柔道界の現状と問題点について話し合い、今後の普及振興策や支援についての意見交換を行った。今回のタイへの指導者派遣事業は、派遣目的に鑑み十分な成果を挙げることが出来たと評価するものである。

タイ柔道連盟の益々の発展を願うとともに、滞在中、お世話になったハッサボディン会長はじめポルサック・キアットマネスリ五段、つきっきりで通訳してくれた元講道館修行生のカノックサック氏、その他関係各位に心から感謝申し上げ、報告とする。

 

集合写真2017タイ.jpg

 

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自他共栄国際セミナー受講生と.jpg 試験官2017タイ.jpg

 

形指導2017タイ.jpg

  

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