HOME > 柔道を始めよう > 柔道とは

柔道とは

柔道(講道館柔道)は、1882(明治15)年 嘉納治五郎師範がはじめました。 もともと柔道は、日本古来の武術「柔術」から生まれました。柔術は、投げる、抑える、絞める、打つ、けるなどの技を用いて、相手を制する武術です。 嘉納師範は、たくさんある柔術の流派のうち、天神真楊流と起倒流の2つの柔術を学びます。そして柔術を学ぶうちに、単に技術を身につけるだけにとどまらず、その練習を通して人の生き方・生きる道を示し、立派な人間を育てることができる、と考えるようになりました。 ついに師範は、戦う方法であった「柔術」を、人間形成を目指す「柔道」へと昇華させ、その天下の大道を学び講じる場所として「講道館」と名付け、柔道を教えはじめたのでした。

(→講道館柔道の歴史

嘉納師範が掲げた2つの理念を紹介します。

精力善用・自他共栄

精力善用 ― 心身の力をもっとも有効に働かせること
自他共栄 ― 自他ともに社会全体が栄えていくこと

柔道の練習を通して、心身の力をもっとも有効に働かせることを身につけて自分を完成させ、その自分を使って社会の発展に貢献してほしい―― 嘉納師範はそう願っていました。
柔道でまなんだ精神を実生活に活かし、立派な人間をめざしましょう。


天神真楊流柔術の伝書

講道館マークの由来って?

外側の白は真綿、内側の赤は燃える鉄芯を意味し、鉄芯を真綿で包んだ形をあらわしています。真綿は純真純白で、柔らかですが強靭な性質も持っています。鉄は鍛えれば鍛えるほど固く至剛な良材となります。
講道館員は、内に鍛えられた実力と強い心を持ち、外には穏やかに柔らかく正しい態度を表すように、つまり"外柔内剛"の精神を常に持つように、との願いが込められています。

1940(昭和15)年、嘉納師範が講道館草創期に定められた外柔内剛を表現したマークを改良して作られました。 まわりの花の形は、師範の教訓を心の鏡とするように、花弁にかたどった鏡をあらわしています。